彼が部屋に入ると、あたしは体を起こした。
「お粥、ありがとうございました。
とても美味しかったです」
あたしはまた礼を述べた。
そして何も言わず達さんはあたしの脇に体温計を挟ませた。
そして食器を持って部屋から出た。
体温計が測定完了の合図を鳴らす。
彼に聞こえたのかわからないが、タイミングよくやって来た。
「平熱だな」
体温計を取り出し、そう言う。
あたしは体温計のパネルを見れてないから、具体的な数値を知ることができない。
だが彼の言葉を聞いて、安心だ。
今日1日安静にしとけば、明日にはほぼ治るだろう。
彼はいつの間にか仕事に出ていた。


