あたし...今どこにいるんだろう。
 

突然目の前が真っ暗になって、何か嗅がされて意識が遠のいて...。



今両手首には手錠をされ、横になっている。



あたしは立ち上がり、ドアの方に近づいた。



動きを制限されている手を、何とか動かしてドアを開けてみる。



数十秒すると、あっさりと木製のドアは開いた。



「おはよう」


「...!!」


突然の見知らぬ声。


あたしは驚いて体を震わせる。



相手の顔を見てみると、まだまだ若い男の人。


成人した日が近いんじゃないって感じの人。