面会時間を過ぎて 急いで家に帰った 「おかえり、杏ちゃん」 「タク……」 腕まくりをして、立っていた 「物をね、触れるようになればなって思って気合いいれてたんだけど。 なにも掴めないんだよ」 「もうあたしに…会わな……」 あたしに会っちゃいけない また危険な状態になるかもしれない… けど、会わないでって言えなかった もし…死んじゃったら 最後に話したのは、 あの日の朝 何を話したか よく覚えてない 毎日そんなかんじだったから 「どうかした?」