「なんでも」



いたっ

そう言ってデコピンをされた。




そういえばなんで今日
迎えに来てくれたんだろう。




別に付き合ってる訳じゃないし…

ん~なんでだろ。




零太くんに聞こうかと思ったけど
なんだか聞かない方がいい気がして
心の中にそっと止めておいた。




学校に着くと相変わらず
みんなの視線が痛かった。




「朝から一緒に登校って…」

「いいなぁ~」




妬みや恨みの声が聞こえる。

やっぱ何回言われても
慣れないなぁ~…




零太くんは学校の王子様だもんね。
それは仕方ないか。