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「今日から皆の仲間になる、ドロップくんだ」

「……初めまして」




小学生を紹介するみたいな言い方だな、と担任に突っ込みながら、僕は小さく頭を下げた。

廊下側の1番後ろの席にいるアキナが、僕を見て小さく笑った。




「ハーフなんですかー?」



教卓に最も近い席の女子が、僕をキラキラした瞳で見てきた。

その首筋についたネックレスを見ながら、僕は頷いた。




「彼女いますか!?」



同じ女子が、興奮した様に聞いてくる。




彼女、か。

別に僕、そういうの興味ないんだけど。




「いませんけど…」

「じゃあ、アタシ彼女に立候補しちゃおうかなー?」

「ずるーい!
アタシも彼女に立候補したいでーす!」




それから口々に「アタシも!」「ワタシも!」と言って行く女子たち。




「僕、彼女作る気ないので……」




人間の彼女なんて、作れるわけないじゃないか。

僕とは人種が違うんだから。




君たちの血は、欲しいと思うけど…ね。