雨上がりの虹空


眠りが浅いまま、朝日が部屋に差し込んできてしまった。

「え…もう朝か…」

カーテンを開けると、眩しい太陽が嫌味のように輝いていた。


「美夏ー! ご飯よ! 降りてきなさい!」

うるさいなぁ、お母さん。

「分かったー、すぐ降りるー」


制服を着ようと立ち上がったら、フラっと目眩がした。

「…っ」

今日は本当にヤバイかもしれない。


鏡を見て、自分の顔色の悪さに驚いた。

真っ青どころじゃなく、目の下はもう真っ黒。


こんな顔で学校いけないよ…


「美夏、顔色悪くない? どうしたの?」

お母さんの心配も、愛情なんだって分かってる。

だけど、今はそれがかえってうざい。


「うるさいなぁ! 大丈夫だってば! ご飯いらないから」

そう言って、いってきますも言わずに家を飛び出した。


「待って美夏! お弁当…」

お弁当を持って玄関から出てきたお母さん。

不安そうな、困った顔。


「いらない」

うそ。

本当はそんなこと言いたくない。

お母さんが朝早くに起きて、栄養バランスとか色々考えて作ってくれたお弁当。


なんで、なんで…

どうして私、こんなにイライラしてるの…?


やだ、やだ…

家族が、明るい家庭が壊れていく…

私のせいで…