「美夏、好きな人いるの?」
え?私?
好きな、人…
頭には藤野君の顔が。
「うーん、い…るのかな?」
今日は久しぶりに部活がオフの日。
だから、今日もまたパフェを食べに来たけど、お金がないからってオレンジジュースを飲んでいる。
「へぇー!自分で気づくなんて、美夏も成長したねー」
あれからちゃんと部活の人に謝って、今は楽しくマネージャーやってる。
背中を押してくれたのは藤野君と綾莉。
感謝してもしきれない…
本当に、ありがとう。
「まぁねーっ!綾莉は?」
「…ごほっごほっっ…」
聞き返した瞬間、綾莉はオレンジジュースを喉に詰まらせた。
え?なんで?
「まさか、気がついてないの!?
私がこんなにも分かりやすくしてるのに!?」
「分かりやすく?なんの事?」
綾莉は、はぁーっとため息をつく。
「村岡だよ、好きな人。」

