雨上がりの虹空


松田が他校の女の子と帰っているところを美夏が見かけてから、なんだか美夏の様子がおかしいことには気づいてた。

いつもは通らない道を歩き出したり、部活中校庭を見ても美夏はいなかったり…

それに、同じクラスの藤野ってやつとも仲良くなっていた。

帰りも2人で教室を出て、仲良さそうに話してた。


美夏が話してくれるまで黙って見てようって思ってた。
気づかないふりをしておこうって思ってたけど…

「すみません、綾莉って子いませんか?
サッカー部のマネージャーの、早苗です。」

サッカー部のマネージャー?
美夏のことかな…?

「はい、私です」

「ごめんね、部活中なのに…」

「いえいえ、大丈夫です。
どうかしたんですか?」

「美夏ちゃん、最近全く部活に来ないの。
私、この前美夏ちゃんのミスかですごく怒っちゃったから…
もしかしたら、それで部活が嫌いになっちゃったのかなって思って。
だとしたら、謝りたい。そしてまた戻ってきて欲しいの。
廊下でもなかなか会えないから…伝えてもらっていい?
部員全員、心配してるからって。」

美夏、優しい先輩によくしてもらってんだ…
ちょっと安心した。
部活に行ってないことくらい分かってたし。

「分かりました。伝えておきます。
きっと今週中には行くと思いますので、あの子の性格上。」

そういって、あははと笑って見せた。

きっとこのこと聞いたら、どうしよう…ってなるんだよねー。
そして、なんとか部室に向かう…って感じ。

「本当?! わかった、ありがとう。じゃあ、よろしくお願いします!」

そういって、また校庭に戻っていった先輩。

美夏、めっちゃ大事にされてるじゃん…
心配かけて、迷惑かけてること知ってるのかな?