PRESENT [ 気だるげなヒーロー ]








「あーのさ。」




あたしが、学校から帰ろうと席を立つと、
如月が気まずそうに
あたしに話しかけてきた。




「なに?」


「うーんとさ、どうせ方向一緒だし、一緒に帰えんない?」




なんだ、こいつ。やっぱり分かんない。


「……」



「ダメ、かな。」



今日バイトもないし、帰んのはいいけど、
前みたいな事あったら
迷惑かけちゃうかもしれない。



まあ、いっか。
そんな頻繁に変なこと起こんないよな。




「いいよ。行こ」



あたしはさっさと支度をして歩いていく。

それを如月がついてくる。



あれ?これじゃあ、楽しくないかな?



後ろを振り返り、如月の顔を覗き見る。



「ぅえ、な、なに?」


変な声出した。こいつ。


「ふっ。なんでもないよ。」


「そ、そうか。」



「一緒に帰ってもなにも楽しくないと思うよ?」




「いや、いいんだ。一人が好きじゃないからさ。」




「ふーん。んじゃなんで一人暮らし?」



「親と喧嘩した。それだけだよ。」



「そっかそっか。」