PRESENT [ 気だるげなヒーロー ]




____屋上。




「ごめん、手、痛かった?」


あたしの腕をすぐに離す如月。


軽く頭を横に振る。


「そか。急にごめん。」



少しの沈黙。



「俺、ハッキリフラれたのに往生際悪すぎんだと思うんだけど、なんでか分かんねえけど諦めつきそうにないんだ。」



無理矢理にでも笑う如月。



「誰とも関わりたくないって前、麻欧ちゃん言ってたけど、なっちゃんはそうじゃない。」


「それは前に説明「されたよ。」」


「でも、俺は麻欧ちゃんが好き。だから関わりたい。なっちゃんだけは別って、結構俺としては辛い。ごめん、そんなこと言える立場じゃねえとは思う。分かってはいる。」


「うん。」


「なんで麻欧ちゃんが誰とも関わりたくないのかは知らない。でもなっちゃんは分かってるんだろ?俺も麻欧ちゃんのこと知りたいんだ。俺の気持ち、信じて?一時的なとか、裏切るとかそんなの絶対ない。俺の性格上、そんなのプライドが許さない。まだ、麻欧ちゃんは俺の事全然知らないし、知ろうともしてないでしょ?」



「ま、当たり前か」と乾いた笑いを
漏らす如月。


「でも知ってほしい。知ってくれれば俺が今言ってること、分かってくれると思う。俺は本気だよ。もし、恋人になれなくても、俺は麻欧ちゃんの傍にいたい。友達でもなんでもいい。関わりたい。俺本気で麻欧ちゃんに惚れてるから。」



そう言って、
苦笑いでも無理矢理な笑いでもない、
満面の笑みであたしを見た。