ひとりかくれんぼ

だけど、サイトが出てこない。


そうやって手こずっていると、

「君!何でこんなところにいるんだ!授業はどうしたんだ!」

俺は先生を避けて、屋上から逃げた。

そして、学校から飛び出した。


もう、学校にはいられない。

俺は、近くの公園のベンチに座った。

平日なので、誰もいなかった。

静かにゆっくりしていられる。

そう思ってた時だった。


「どこにいるの~?」

この声は、一度聞いたことがある。

【ひとりかくれんぼ】で電話ごしに。


きっと、これは、山田秋穂だ。

もう、【ひとりかくれんぼ】は終わったんじゃないのか?!


「どこにいるの~?」


俺はなぜか、恐怖を感じて、逃げた。

もしかすると、あのサイトで見たことが起きようとしているんだ。





――【ひとりかくれんぼ】が終わった後も、油断してはならない――


その言葉が頭を過った。

遠くまで走って、段差に腰かけた。



ここまで来たら大丈夫だろう。

俺は、また地図が載っているサイトを調べ始めた。

そして、10個目のサイトを開いたとき、やっと見つけた。


そして、春子さんの家の住所で検索して見た。


すると、今M中学校が建っているところは、昔は神社だったことがわかった。


すぐにここだ!と思い、警察に電話した。

「最後の場所がわかりました!M中学校です!昔は、神社だったようです!」
「調べてくれていたのか。今、そこに向かっているところだよ。あと少しで集まる。」

「頑張ってください。でも、さっき…。」



俺が、山田秋穂が現れたことを言おうとしたときだった。


「そこにいるの~?祐希くん~?」

なんで俺の名前を知っているかはわからないが、山田秋穂が近くに迫っていた。


「ヤバイ!今、近くに山田秋穂がいます。時間がありません!」

俺は、小さな声で警察に言った。

「なんだって?!でも、こっちは混んでいて進まないんだ。頑張って逃げられないか?」

「頑張ってみます!でも、できるだけ急いでください。」

俺は、そう言いながら走り出した。

秋穂は、こんな恐怖を感じながら、【ひとりかくれんぼ】をしていたのか。

しかも、暗い校舎で。


俺は、今やっと秋穂の気持ちがわかった。