艶麗な夜華

翼はまた言葉を詰まらせ、


ウーロン茶を口にすると静かに息を吐き、


そして話し始める。



「同情心からなのか、


俺はその日初めて会ったにもかかわらず、


彼女の事が気になって仕方がありませんでした。


それから俺達はプライベートで会うようになり、


彼女が結婚をしている事、


働けるような体じゃない事、


旦那がろくに仕事をしないせいで病院に行くお金すらない事、


そして……たった1日でいいから、


夢のような時間を過ごしたくて、


勇気を振り絞ってウチの店に来た事を……知りました。


俺はそれを聞いた時、


彼女の為になにかしたい。


そう強く思ったんです。


でも……それは全て嘘だった……」



えっ…