相当頭にきているヤスをよそに、


愛華がいつもの口調で話す。



「ねぇ恭也?ブレイブのホスト何人恭也の店で雇うつもりだったの?」



「もうすでに他の店で働いているヤツも数人いたから、


内勤も含めて15人か」



「15人ねぇ。もしもタクミが雇うとしても全員は無理だね。


内勤は必要ないだろうし、


人気のあるヤツだけを引っ張って、


後は知らんぷりってところか。


何人引っ張ろうとしてるのかはわからないけど、


1人1人考えは違う筈さ。


全員がタクミの店で働くなんて事にはならないでしょ?


ましてや坂神さんの事もある訳だし、


ブレイブのメンバーはタクミをよくは思ってない。


ただ、飛鳥にどれだけの力があるかだね。


アイツはブレイブの店長だった訳だし。



どうする?


このまま黙って様子みようか?」



愛華の言葉にヤスが大きな声を出す。



「テメェ他人事だと思ってのんきな事言ってんじゃねぇぞ!!」