艶麗な夜華

「あたし、注意されてばかりで……


ミサさんを疲れさせてしまいました……」



「そんな事気にしないの!


ウチのナンバーワンのミサちゃんに指導してもらえるなんてラッキーだよ!」



「えっ?ナンバーワンはたしか……」



ヒカリさんの筈。



あたしが言おうとした事を察した様子の彼女。



「あっヒカリさんは先月結婚して店を辞めたよ。


超お金持ちで20歳年上の社長さんと!」



「えっ!」



驚くあたしに彼女が話しを続ける。



「さすがヒカリさんだよ。


だって、相手の社長さんには奥様がいたんだよ」



「それって…ふ、不倫……」



彼女は柔らかい笑顔をすると、


首をさらりと傾ける。



「そうね、たしかに不倫の関係だったけど、


最終的に社長はヒカリさんを選んだ。


彼にとって奥様と離婚してヒカリさんと結婚をする事は、


かなりのリスクを背負う事だよ。


それでも結婚したいって思わせたヒカリさんは凄いよ」



「社長の奥さんはヒカリさんとの事を知っていたんですか?」



「知らない筈はないよ。


だって社長とヒカリさんは一緒に暮らしていたから」



「えっ!!」



「たぶん、かなりのお金を奥様に渡して離婚に同意してもらったんじゃない?」