艶麗な夜華

目の前のママの表情が少し柔らかくなり、


そしてまた厳しい顔へと戻る。



「試用期間は1ヶ月。


その間に、このお店に必要のない人間だと私が判断した場合には、


申し訳ありませんがすぐに辞めてもらいます。


いいですか?」



「はい!」



はっきりと返事をしたものの、


厳しい条件に怯んでしまいそうになる。



「では、明日から毎日19時45分に出勤して来てください」



いきなり明日と言われ、


まだジュアンを辞めていない事に戸惑うけれど、


こちらから日にちを指定するなんて到底できなかった。



「はい!わかりました!」



こうなったら、今日でジュアンを辞めるしかない。


こんな辞め方非常識なのはわかる。


でも、ママだってあたしを守ってくれなかったんだ。


文句は言えない筈。