艶麗な夜華

顔をしかめるマスターに、

あたしは結衣さんの事を聞いてみた。


「結衣さんは……どんな人だったんですか?」


彼は椅子から立ち上がるとカウンターの中へと入っていく。


そして、冷蔵庫からアイスティーを出すとグラスに注ぎ、


あたしの前にそれを置いた。


「あまり結衣の事は知らないんだ。


ただ、俺がホストクラブを経営してた頃、


結衣はウチのホストに相当貢いでいて、


まぁそいつが結衣を自殺に追いやった訳なんだけど」


頭の中に愛華の顔が浮かんだ。



「そのホストって……もしかして……愛華ですか?」


愛華を嫌っている恭也。


理由はわからない。


聞いたって答えてはくれない。


でも、もしも彼女を自殺にまで追いやったのが愛華なんだとすれば……