艶麗な夜華

近づいてくる恭也の足音が聞こえ、


両肩を掴まれる。



「お前バカか!熱あんじゃねぇーか!」



「うそ……それで具合悪かったんだあたし……」



「普通気がつくだろ!」



「滅多にない事だから……


わからなかった……」



「ったく、おいヤス」



「はい」



「コイツ家に送るから、


俺の車持って来てくれ。


鍵はコートのポケットに入ってる」



「はい」




店の中をバタバタと走るヤスの足音。



「恭也、あたしタクシーで…」



「うるせぇー黙ってろ」