艶麗な夜華

慌てて恭也の体から離れるあたしにヤスが、



「俺、タイミング悪かった?」



もう一度同じ事を言う。



そんなヤスに恭也は不機嫌そうに言葉を返した。



「変な勘違いしてんじゃねぇ。


なにか忘れ物でもしたのか?」



「あぁ、煙草忘れて」


「そんなもんわざわざ取りに来るなよ」


「やっぱり俺、タイミン…」


「さっさと煙草とって帰れ」


「あっはい」


ヤスは急いで煙草をとって店を出ていった。




「なんか…誤解されちゃったかなぁ?」



あたしの言葉を無視して、


恭也は帰る支度を始める。



「暖房消すの忘れるなよ」



「ちょっと待ってよ!


じゃああたしも帰る!」



「明日片付ける時間ないんだろ?


仕事遅くまで掛かるんだろ?」