艶麗な夜華

「今日も凄い量のグラス……」



会社から帰ってきたのが遅かったあたしは、


いつもより20分遅く恭也の店に来た。



急いでグラスを洗い始め、


ボックスのテーブルを拭くと恭也が出勤してくる。


「おはよう」


「なんだ疲れた顔して?」


「疲れたよ」


「今日は店休みだろ?」


「うん」


恭也とそんな事を話しているとメールの受信音。



バッグから電話を取り出すと、

それは佐藤さんからで。



「あっ、佐藤さんからだ。


日曜日のお昼食事しませんか?だって」


「よかったじゃねぇーか。


1食分浮く」


「そう言う問題?っていうかこのお客さん、


連絡先交換してから、


一度もお店に来ないんだよなぁ?」