艶麗な夜華

運転する恭也の横顔はやっぱり綺麗で、


思わずため息が出そうになるけれど、


中身は情け容赦ない冷たい人。



信号で停まると、


恭也が意味のわからない事を言う。



「お前ちょっと隠れろ」



「はぁ?なんで?」



「いいから」


とりあえず膝に顔を埋めたあたし。


「なんで隠れなきゃいけないの?」


「ウチの店の客が居るんだよ。


お前と居るところを見られたら、


なんだかんだ言われて面倒だからな」


「まったく芸能人かよ!」


すると外から騒がしい女の人達の声が聞こえてくる。



「ちょっと恭也だよ!」


「あっ!本当だ!恭也!」


「恭也ーっ!」





芸能人……かよ。