「来月中に残り払えよ」


「わかってる」


「仕事変えた方がいいんじゃないか?」


怪しい笑顔であたしを見る恭也。


「絶対に体は売らないから!」


「変なプライド捨てろ」


「プライドじゃないから!

いくら高いお金が貰えるからって、

そういうの……嫌なんだよ……。

なんで好きでもない人と……

お金の為とか、お客さん増やす為とか、

そんなの……変だよ」



「お前の考えなんてどうでもいい。


とにかく来月中に払え」



冷たく言い放つこの人は、


思いやりや優しさとは無縁で。