圭哉side




あの日、俺は友達が骨折したと聞いて見舞いに来てた。




友達は何もなくて、眠いと言われて追い出されたw




なんとなく屋上で風に当たりたい気分だったから屋上への階段を登っていった。




この時に俺が屋上に行ってなければ、茜音はきっと自殺していたんだろう。




ガチャ




サァッ




『風が気持ちいいな。』




辺りを見回すと、フェンスに手を掛けて乗り越えようとしている一人の女の子がいた。



その時の茜音のあの顔は忘れられない。