それに、圭哉も心配しちゃうじゃん。



『ぐすっ…。お願い…。止まって…。私には…涙なんて…必要な…い…。』




ガラッ




あぁ。もう。圭哉が帰ってきたじゃん。




慌てて涙を拭く。




圭「え?茜音?どうした?大丈夫か?」




やっぱり、見られてたんだ。




でも、本当の事をいう訳にもいかないから。




ごめんね。




『ううん。何もない。心配してくれてありがとう。』




圭「そうか。何かあったら言えよ?」




『うん。』




圭「俺ら友達なんだから。」




チクッ




え?なんで友達ってだけで傷つくの?
友達って言ったの自分じゃん。




そのあと、私を心配してくれて、色々喋ってくれたけど、私には一言も耳に入ってこなかった。




その代わりに頭に残ってたのは"友達"の二文字だけだった




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