いつかすべてを忘れても、きみだけはずっと消えないで。



それもそのはず。


だって私のカバンの中には、この一年間で使うたくさんの教科書たちが入っているから。


本当は3月下旬にあった物品販売のときに取りに行かなきゃいけなかったんだけど………。


私は、ほら。


瑠希にフラれてから、一回も家から出ていないから。


それに病気になった途端、高校なんて、勉強なんて。


どうでもいいやって思うようになっちゃったし。


お母さんが一応、学校側に私の病気のことは伝えてくれているらしいけど。


……にしても私、今、何のために生きてるんだろう。


お父さんにもお母さんにも、お姉ちゃんにも、学校にだって迷惑かけて。


私が私でいる意味は、何なんだろうね。