いつかすべてを忘れても、きみだけはずっと消えないで。



それからお母さんの作ってくれた夕飯を食べ、私は今、部屋の丸机の前に座っている。


手にはシャーペン、机の前に上には日記帳。


今まで何か嬉しいことや楽しいこと、苦しいことがあるたびに書き付けていた日記だけど、この日記帳に記入するのはこれで最後。


そう決めたんだ。


だって、終わりを中途半端にするのは何だか嫌だったから。


最後のページは、潔くきれいに終わりたい。


私はシャーペンを握る手に力を入れると、スラスラと自分の思いを書き記していった。