いつかすべてを忘れても、きみだけはずっと消えないで。



それに続くように、私はお母さんの隣に座る。


私の右隣にはお母さん。


そしてお母さんの隣にお父さん。


「……ごめん、なさい」


私から初めに出てきた言葉は、お母さんへの謝罪の言葉だった。


「お母さん……今日ね、本当はあんなこと言うつもりじゃなかったの……」

「…………」

「“お母さんの子供に生まれてくるんじゃなかった”だなんて、言うつもりじゃなかったんだ……」


お母さんが今、どんな顔をしているのかは分からない。


私は俯いたまま、話を続ける。


「本当に、ごめんなさい……。私、知ってたのに。お母さんやお父さんがどれだけ私を愛してくれてるのか、ちゃんと分かってたのに……っ」


そう、私は知ってたの。