いつかすべてを忘れても、きみだけはずっと消えないで。



溢れ出てくる感情を、無理に押さえようとは思わなかった。


「……もう、私はダメなんだな。私は、私でいられなくなるんだな。そう思ったら、悲しいを通り越してイライラしてきちゃったの。それで、お母さんに八つ当たりしちゃって……」


私は唇を噛み締めて、部屋の天井を見上げる。


「お母さんに、酷いこと言っちゃった。お母さんのあんなに悲しそうな顔、初めて見たよ……。私のせいだよね……っ」


込み上げてくるのは、後悔の気持ち。


いくらイライラしてたからって、あんなこと言うべきじゃなかったんだ。


言葉には言っていいことと悪いことがあるけど、私がお母さんに言った言葉は完全に悪い方。


“生まれてこなきゃよかった”


今まで私を愛してくれたお母さんに、私はこんなことを言っちゃったんだ。