いつかすべてを忘れても、きみだけはずっと消えないで。



「大丈夫。それに俺も、心咲と同じ気持ちだよ。もう少し心咲と一緒に話したい」


その優しい笑みに、私の胸がきゅーっと苦しくなった。


ああ、好きだなぁ。


心の中で素直にそう呟く。


しばらく何も考えられなくてボーッとしていると、


「心咲、電気はどうする?」


っていう春斗の声が聞こえた。


私はハッと我に返ると、あわてて返事をする。


「でっ、電気?……そうだね。消しとく?」

「そっちのほうが寝るときも楽かな。じゃあ消すよ?……ほら、早く布団に入りな」


コクンと頷いて布団の中に身を隠した私を見た春斗は、パチンと音を鳴らせて部屋の電気を切った。