いつかすべてを忘れても、きみだけはずっと消えないで。



眠たいのも事実だけど、春斗ともう少し話していたいのも事実。


どっちかっていうと、後に言ったほうが今の気持ち的には強いかな。


そんな私の気持ちが伝わったのか、春斗は私の頭をポンッとなでると優しい瞳で私の顔を覗きこんできた。


「じゃあ、布団に入って寝転びながらでも話そうか?」

「え、いいの……?」

「ははっ、心咲が言ったんじゃん。もう少し、話したいんでしょ?」

「そうだけど……春斗は眠たくないの?もう寝たいなって思ってたりしない?」


不安げにそっと春斗を見上げると、春斗はきゅっと可愛らしく目尻を下げた。