いつかすべてを忘れても、きみだけはずっと消えないで。



ついつい“大嫌い”って言っちゃったけど、大丈夫だよね……?


「……」


そう思ったのに、春斗はなぜか急に黙りこんでなにも言ってくれなくなった。


だんだんと不安が募っていく私の心。


数秒経ったところで沈黙に耐えきれなくなった私は、恐る恐る春斗の方へ顔を向ける。


「………っ」

「………」

「え……?」


びっ、くりした……。


本気で心臓が止まっちゃうかと思った。


だって、だって。


「心咲」

「は、ると……」


春斗が、急にキスをしてきたから。