いつかすべてを忘れても、きみだけはずっと消えないで。



病院から帰ってきて、しばらく自分の部屋でボーッとしていた。


自分に起こった出来事があまりにも嘘みたいで、信じられない。


「……あ、もう学校から帰ってるかな」


時刻は午後4時過ぎ。


私は瑠希の学校が終わる頃を見計らって、手に携帯を持った。