*日向side*

「………っ。」

朝の日差し、辛い。眠い。
朝はキライだ。嫌でも思い出す。覇紅の…事件を総長として…。

仕方なく起きて、制服に着替えリビングへ…。


一人暮らしにも慣れてきた。
ん?一人暮らし…と言うのか?
リビングへ行くと、翔馬が寝てる。ビールの缶があたりに散らばっている。
はぁ。いつ、入ってきたんだよ!ったく。

―ブーブーブー

マナーモードにしたケータイがなる。
電話相手は、蓮だ。

「あ゙?」

「うわ、怒ってる。ってことは…翔馬いる?」

「あぁ。」

「はぁあ。りょーかい。」

ブチッ。それだけかよ…。
機嫌が悪いとき、電話の態度はサイヤクだ。
自分でも思う…。ははっ。
あー、そういえば今日は、美波と友達が
来るらしいな。喋れないやつ。
なんだか、守りたくなる…そんな気持ちに。
初めてな気持ちになるんだよな。
一ノ瀬 陽翔。俺が女の名前を覚えるなんて
思ってもなかったな~。一年前までは。