「いいですよ。むしろ先生と一緒の部屋で安心しました。」



まさかそこまで言ってくれるとは......。

きっと生徒として気を使っているんだろうけど、それでも許してくれたことに対して、嬉しい。

こんなに優しい人、生徒じゃなかったらすぐに付き合いたいぐらいだ。




.......待てよ?
同室で寝るということは俺の家に上がらせるのと変わりないじゃないか。



「ただ......今日のことに関しては一切他の生徒に言わないでほしい。ばれたら俺も野々瀬も大変なことになると思うから。」

「分かってます。大丈夫です。」

もしばれたら、いくら理由を言ったってそれはただの言い訳にしかならない。

たとえその理由が事実だとしても。