こっちを向いてよ、ダーリン!


『そういうことだから、よろしくね』


挑戦的な口調。
真っ直ぐに私を見つめた目。

“そういうことだから”というのは、やっぱり“彼女だから”ということなのかもしれない。

ベッドに横になった彼女に優しい眼差しを向ける圭くんを見て、そう確信した。


夕べの大事な話は、坂下真奈美、彼女のことだったのかもしれない。
ママじゃない、別の好きな人ができたことを私に報告するつもりだったんだ。


私、バカみたい。
私たちの関係が良い方に発展するかもしれないなんて、ほんの少しでも期待するなんて。

こうなる確率の方が、断然高かったはずなのに。
それは分かっていたはずなのに。

何かあるたびに期待して。
自分にとって都合のいい方に解釈して。
間抜け過ぎる。