こっちを向いてよ、ダーリン!


◇◇◇

圭くんが帰って来るのは、早くても夜の7時だというのに、4限目にあった授業が終わると、脇目も振らずに直行で帰った私。


気持ちはソワソワ。
じっとしていることが出来なくて、一通り掃除を終えると、今度は圭くんの好きな料理をあれもこれもと作ってみる。

あまりに熱中していたせいで、外がすっかり暗くなっていることに気付いたのは、スポット的に点けていたライトだけでは物足りなく感じたときだった。


ふと見上げると、既に7時を回っていた時計の針。


……そろそろ帰って来るかな。
そう思うと、緊張がぶり返してきた。


だいたいの準備を終え、ソファに寄りかかる。

シンと静まり返った部屋。
いつもは気にならないカチカチカチという秒針の音が、今日はやたらと耳触りに感じる。