◇◇◇
茜に話したら、「年上なら誰でもよかったの?」なんて呆れられるに違いない。
自分から進んで、こんなところまで来てしまったのだから。
30分ほど走らせて到着した先生の部屋は、男の人の部屋にしては綺麗に片付けられていた。
「……先生、彼女いるんじゃないですか?」
「なんで?」
「だって、あんまり綺麗だから」
「で、どうする?」
私の質問はスル―。
逆に私に質問を投げ返した。
「どうするって……?」
「俺の彼女なら、こういうこともオッケーってことだよな」
突然抱きすくめられた。
一瞬強張らせた身体は、すぐに力を抜いて先生に預けた。
……これでいいんだ。
先生に身を任せてしまおう。
浮かんだ圭くんの顔を心の奥底に封じ込めた。



