「頭痛がひどくて……。少し休ませてもらえませんか?」
「もちろん。どうぞ」
先生は自然な動作で私の肩にそっと手を載せ、ベッドへと誘導してくれた。
真っ白なシーツで几帳面に整えられたベッドに横になると、精神的に落ち着いたのか、頭痛も少しだけ和らぐようだった。
「学生番号と名前を教えてもらえるかな?」
先生がバインダーを持って、ベッド脇の椅子に腰を下ろす。
「200612 森山沙羅です」
「森山沙羅さんだね、了解」
サラサラとボールペンを滑らせ記入する。
「鎮痛剤あるけど、飲む?」
「あ、さっき飲んだばかりで……」



