こっちを向いてよ、ダーリン!



ノックと共に中に入ると、椅子に座っていた人物がゆっくりと首だけ振り返った。


あれ? 先生は……?


ドアを開けたまま立ち尽くしていると、見慣れない顔の男性が立ち上がった。

……白衣姿だ。

そういえば、茜が言っていたっけ。
校医が、おじいちゃんから若い先生に代わったと。


「どうかしましたか?」


腰を少しだけ折り曲げるようにして、私の顔を優しい笑顔で覗き込む。

なるほど。
女子たちが騒ぐのも分かる気がする。

有名な男性芸能人プロダクションにいそうな甘いマスクは、間近で見た私もドキッとさせられた。