「きゃっ! やだ、圭くん!」


入浴中は承知の上で、バスルームの扉を開けて中へと入った。

露わになったカラダを、細い腕で恥ずかしそうに隠そうとする沙羅。
そうしたって、濡れてピンク色に染まったそのカラダを隠すことなど、できやしないのに。

そもそも、互いに全てをさらけ出した今となっては、そうする意味などないというのに。


何を今さら……。

シャワーの湯気が立ち上る中、沙羅の後ろへと回り込んだ。


「俺が洗ってやるよ」

「いいってば。自分でできるから」


体をよじって逃げようと試みる。