「よし、これでスッキリだ。おい、圭、沙羅ちゃんのことをもう手離すなよ」
「言われなくてもそうするつもりだ」
テーブルの下で、圭くんは私の手を強く握った。
直接自分に言われるのはもちろん嬉しいけれど、他の人に対して想いを宣言されるのは、また違った嬉しさがある。
圭くんの言葉がくすぐったかった。
これから宿直だという先生をテーブルから見送り、私たちも席を立った。
「今日はこれからデートなのかしら?」
お会計で、亜紀さんがフフフと笑う。
「いえ、これから行かなくちゃならないところがあるので」
圭くんと頷き合った。



