他の誰かに、圭くんのことを託すなんてこと、したくはなかった。
まだ癒えない痛みが込み上げて、拳を握り締める。
そんなお願いをされるとは思っていなかったのか、真奈美さんは、少し驚いたように私のことを見つめた。
「失礼します」
聞こえるか聞こえないか、分からないほど小さく呟いて、真奈美さんに背を向けた。
――とそこに。
どうしてこうも、ことごとく鉢合わせなんてするのか。
コンビニの袋を提げた圭くんが、私を見て目を丸くした。
「……こんなところでどうしたんだ」
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