こっちを向いてよ、ダーリン!


先生に背を見せるように、窓の方へ無理に身体を向ける。


ひどいよ、先生。
そこまで言わなくたっていいじゃない。


「沙羅ちゃん」


先生が呼ぼうが、精一杯の反抗で無視を決め込んだ。


すぐにギャーギャー騒ぐ、自己主張の激しい女。

ひどすぎる形容。
友達にも恋人にも、絶対にしたくないタイプだ。


先生に言われたことが、ズキズキと胸の奥を突き刺す。


先生は諦めたのか、そのまま車を発進させた。

どこに向かっているのか、無言でステアリングを握る。


私はそのまま黙って、窓の外を見つめ続けた。