「それにしても、妙な関係だな」
圭くんと私のことを指して言っているらしい。
先生は厚焼き卵をつまみながら、複雑な表情を浮かべた。
「この前の夜、圭から連絡が来たときは、沙羅ちゃんの保護者だとか言ってけど」
「圭くんから電話があったんですか?」
「二人が帰ったあとにね」
保護者……。
そんな風に言ってたんだ。
つい漏れた溜息に、先生が敏感に反応する。
「なかなか難しい相手を好きになったもんだな」
難しい相手か。
ほんと、そうだ。
ライバルが亡くなった人じゃ、一生勝てっこない。
それが、自分の母親なんだから尚更だ。



