「…ちょ、ちょっと!

この女、ヤバすぎじゃない!?

やってる事、サスペンスドラマ顔負けの、犯罪じゃない!?

は、華江さんが可哀想だとしても、下手に首を突っ込むと、私達までひどい目に…」

「安心しろ、乙女座!お前に今回やってもらう事は、そう、最後の締めである、修二の心変わりを防いでもらうだけだ。

それ以外は、やらなくても良い。

…恵美子には、近づかなくても良いから。」




「…正直言って、手伝いたくない、ってのが本音。

今までの、アンタから受けてきた挑戦と大きく違う点。

今まで、目的を達成させる為に、無関係な人まで傷つけても良いなんて発想する、頭のおかしい奴はいなかった。

ここまで来たら、警察に通報するレベルじゃないの?」

明らかに、春子の表情からは、その事件に関わる事への恐怖が見て取れた。

だが、その様子を見たヴァンパイア礼士はむしろ、今までの険しい表情から一変して安心した表情になり、春子にこう言った。