-ばっ、馬鹿な事を言うんじゃない、お前だって、時期副社長としてのポストが用意されている人間…

…む、むぐっ。

…-

-ははっ、コイツを素直にくわえる様になってきたじゃねえか、兄貴!

火付けてやるよ…




…ふ~っ、だから俺はそういう世襲制みたいなのが、うんざりな訳よ。

よく耐えてんな、兄貴?-

-…仕方がないだろ、そういう家に生まれた奴の宿命みたいなもんだ。-

-俺はやだね!小さい時から、家族らしい交流も無いこの秋野家って奴が…

…あん?何だよお前ら?-





-おい走れ、逃げろ修二!相手は四人だぞ!-

-へへっ、言っても、中一人は、女だぜ!

丁度いいや。社長としての帝王学を真面目に学んできた兄貴に、俺は俺で帝王学を真面目に学んできた事を見せてやるよ。

ワルの帝王学をなっ!-





-…ちっ、この秋野修二さんにカツアゲなんざ、十年早えーよ。

どうだ?兄貴…って、逃げちまってらあ。

…まあ、その方がアイツを危ない目に遭わせなくて良かったか。

さ~てと、運動して腹も減ったし、どこかレストランでも行かね?

…おごりだったら、良いぜ!-





-兄貴、相変わらず学校帰りに寄り道しねーで、まじめだな!

どう?今から息抜きにカラオケでも行かね?-