友希side



友「2人がそんなことしてたら…貰うから」



この言葉は、半分冗談で、もう半分は、心のどこかから聞こえた声のせいだ。




ここの生活は、今までいた生活と何ら変わらない。







ただ、頭から離れないあの血の匂いと煙の匂いと隣で竜輝が人工呼吸されていたこと―――




友「…何も覚えてないんだな。まぁその方が楽だろうな」




何も覚えていない方が、きっと楽だ。