辰「...それで?」



眠い。



早く話聞いて、寝よう。




その思いが全面に出たのか、いつもより声のトーンが低いさめた声が出た。





紀「あー...」





なかなか言い出さない紀優に苛立ちが増す。






紀「喜ぶか、わかんないけど...これ、プレゼント」





紀優から差し出された小さい箱。




重い体をなんとか起こし、小さい箱を受け取った。




手のひらより一回り小さいサイズのシックな黒い箱。




ピアスとかかな、と思って開けると







辰「...ん?」







...ペアリング?