直「・・辰喜っ辰喜っ・・たすけ・・どうしたの?」








辰「・・ん?」








直「涙・・・」








涙?







頬を触ると確かに涙が・・出ていた。








直「・・前ね、紀優、“自分が死んでも誰も悲しくない”って言ったんだよ」










辰「・・は?」









直「確か・・紀優がいなくなる前日。だから・・・紀優が目が覚めた直後かな。・・その時は慧の事で僕達も何も言えなくて・・」









それ、知らなかった。










そんなコト・・言ってたんだ・・・。