水無月side






水「―――ということ。これは、紀優ちゃんが教えてくれた、浪駕の事件の後の全貌だよ。事件の後は、辰喜君の言う通り紀優ちゃんがこの街に来て …今に至るよ」






今俺たちのあの話を話しているのは浪駕倉庫。






辰「っ・・・」





紀優ちゃんは、自殺をした後病院に行ったが、そのときにはもう・・亡くなっていた。







浪駕の皆は勿論のこと、咲哉さん、和義さん、龍陽の皆は泣いていた。






俺も・・・泣いた。






泣いたのは、紗奈恵が死んだ以来。






悠は、ワザと紀優ちゃんは急所をギリギリ外したが、数日後に静かに亡くなった。






・・すべてが終わったんだ。








・・すべてが終わるのに・・こんなに犠牲者が、必要なのか。







今でも疑問に思う。