グサっという音と姉貴の声と血が飛ぶ音がスローモーションのように動いた気がした。 紀「姉貴!!」 私はすぐ徹を突き飛ばし、姉貴に駆け寄った。 徹が刺したナイフは心臓。 血はもう止まる気配はない。 姉貴は苦しみながらも私に言った。 紗「・・・きゆ、・・生・・きて」 そう言って笑顔を見せた姉貴。 それが、最期の姉貴の笑顔だった。 紀「・・姉貴ぃ!!!」